<メンバー>
ラモ・テデル Ramo Teder : タルハルパ、ヴォーカル、
マルコ・ヴェイッソン Marko Veisson:タルハルパ、ヴォーカル
※演奏した音をその場で録音・反復する「ルーパー」や、音色を変化させる各種エフェクター、エフェクト・ペダルボードを使用し、多彩な音を生み出します。
伝統楽器を現代に蘇らせるデュオ
プーループ(Puuluup)は、エストニアの伝統的な擦弦楽器タルハルパ(talharpa)を演奏する、ラモ・テデルとマルコ・ヴェイッソンによるデュオです。2014年に結成されました。伝統音楽をそのまま再現するのではなく、ルーパーやエフェクター、楽器を打楽器のように扱う奏法、ユーモアあふれる歌詞、独特のパフォーマンスを取り入れ、エストニアに伝わる古い音の記憶を現代によみがえらせる存在として高く評価されています。
タルハルパが生み出す独自のサウンド
タルハルパは、北ヨーロッパで中世以来親しまれてきた擦弦楽器で、西エストニアの島々でも20世紀初頭まで演奏されていました。プーループは、この楽器が持つ素朴で乾いた響きを活かしながら、音のループや反復、ノイズ、弓を使った変則的な奏法、楽器の胴を叩くような打楽器的なアプローチを重ねています。そこから生まれるのは、シンプルな構成でありながら、不思議なほど耳に残り、何度も聴きたくなるサウンドです。彼らの音楽には、エストニアやヴォルムシ島の古い歌や舞曲をはじめ、フィンランドの伝統音楽、アフリカ音楽、クレズマー、ヒップホップ、パンク、クラシックまで、幅広い音楽の影響があります。「伝統楽器のデュオ」でありながら、民俗音楽、実験的な音づくり、ユーモア、ポップな感覚が同時に息づいていることが、プーループの大きな特徴です。
異なる個性を持つ二人
ラモ・テデルは、ソロ名義パスタカス(Pastacas)でも知られるマルチ奏者です。エストニアにおけるループ表現の先駆者の一人で、これまでに何度も来日しています。一方、マルコ・ヴェイッソンは人類学者としての背景を持ち、北ガーナでフィールドワークを行った経験があります。西アフリカ音楽への関心も、プーループのリズムや音楽的な視点に影響を与えています。
シリアスとユーモアが同居するステージ
ライブでは黒いスーツ姿で登場し、緻密な演奏と肩の力が抜けたユーモア、不条理なおかしさを持つ歌詞やMCで、観客を独特の音楽世界へ引き込みます。海外の紹介文では、彼らのスタイルを“Neo-Zombie-Post-Folk”(直訳すると「新しいゾンビ風の、伝統の先へ進む民俗音楽」)と表現しています。
エストニアから世界へ
プーループは、ヨーロッパをはじめ、北米、南米、中国、台湾など、世界各地で公演を行っています。2024年には、エストニアのラップグループと共演し、国内選考Eesti Laulで優勝。世界最大級の音楽イベント「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」にエストニア代表として出場し、本大会の決勝にも進出しました。ヨーロッパでは国民的な関心を集める世界最大級の音楽イベントで、プーループは本大会の決勝にも進出しました。
<主な受賞・選出歴>
2025年|エストニア音楽賞
5MIINUST × Puuluupとして、
年間最優秀アルバム賞、年間最優秀バンド賞、最優秀エスノ/フォーク/ポピュラー・アルバム賞の3部門を受賞
2024年|Eesti Laul 2024 優勝
5MIINUSTとの共演で優勝し、エストニア代表としてユーロビジョン・ソング・コンテスト2024に出場。本大会決勝進出
2022年|エストニア民族音楽賞「Etnokulp」
年間最優秀バンド賞、年間最優秀アルバム賞『Viimane suusataja』、年間最優秀楽曲賞「Paala järve Vaala baar」ほか、計4部門受賞
2022年|エストニア音楽賞
年間最優秀バンド賞、最優秀エスノ/フォーク・アルバム賞『Viimane suusataja』
2019年|エストニア民族音楽賞「Etnokulp」
年間最優秀アーティスト賞、年間最優秀楽曲賞「Kasekesed」
2019年|エストニア音楽賞
最優秀エスノ/フォーク・アルバム賞『Süüta mu lumi』
2018年|エストニア民族音楽賞「Etnokulp」
ニュー・フォーク・アーティスト賞、最優秀デビューアルバム賞、ラジオ2特別賞